実践力を磨く  3年もの間猛威を振るった新型コロナ感染症も５類に移行し、コロナ禍はコロナ過へと移り、我々はなんとか以前の日常を取り戻しています。医学系の学会や講習会もリアル開催が復活し、改めて、会場に足を運び生で受講することの良さを感じる方は多いのではないでしょうか。演者の情熱や現地会場の空気を感じると、頭に入るというよりは、心に響く感動体験となることを思い出します。
 さて、今回の本講習会のテーマを、“実践力を磨く“といたしました。日々の臨床の場では”確かな診断に基づいて確かな治療を行うこと“が当たり前ながら、その実践には、知識のみならず行動するための技術、医療環境、チーム作り等が不可欠です。特別講演の２題は、前眼部と後眼部に分けて、新進気鋭の講師による実践力を磨くための内容にしていただきました。眼底疾患でも特に病態解明から新しい治療法の開発や発展が著しい黄斑疾患の手術に関する講演を、岡山大学眼科森實教授にお願いしました。また、もう一題は、すべての眼科医療従事者が診ない日はないであろう結膜炎に関する講演です。高知大学眼科福田准教授に依頼しました。どちらも非常に興味深い内容になるものと期待しています。多くの医師とメディカルスタッフにご参加頂けるように願っています。
 晴れの国岡山は交通の便も良く、会場は岡山駅から屋根続きで来ることができます。ちょうど海の日の連休ですので、前入りされてグルメや観光を楽しまれるのもよろしいかと存じます。
　できるだけ現地会場にお越しいただきたいと思いますが、なかなか来るのが難しい方は、オンデマンド配信をご利用ください。コロナ禍の間に我々が身に着けたことの１つに、デジタル環境の上手な利用があります。オンデマンド配信ならではの活用法として、リラックスしながらいつどこでも何度でも視聴できます。現地参加した後に（オンデマンドで）もう一度見直すといったことも可能ですので是非ともご利用ください。